放課後に自由に遊べる場所が減り、地域で子どもたちが繋がる機会も少なくなってきています。
そんな中、スポーツクラブやアカデミーは、単に競技を教えるだけでなく、「子どもたちが安心して集まれる場所」としての役割も求められるようになってきました。
アカデミーが果すべき地域貢献

アイマではこれまで、子どもたちが自由にサッカーを楽しめる“開かれたフィールド”を地域につくることを目指して活動してきました。
今回は、「環境」「子ども育成」「指導者」という3つの視点から、現在の取り組みと課題について整理してみます。
環境への貢献 達成度25%

- 一つの拠点は形になった
- 地域全体には広がっていない
現在はまだ“地域全体”への広がりには至っていないため、達成度は25%と考えています。
地域の協力のもと、私たちが理想とする風景に少しずつ近づいています。学年や年齢の枠を越えて子どもたちが集まり、サッカーを楽しめる場所になってきました。
施設周辺の子どもの参加も増え、今では歩きや自転車で通う姿も見られます。
一方、多くの子どもは保護者の送迎が必要なため、子どもだけで安全にグラウンドへ来られる環境づくりには、安全面の整備が必要です。
さらに、一つの会場で受け入れられる人数にも限界が見えてきました。今後、岡崎市内に同じような場所を3カ所、4カ所と広げていくことができれば、より多くの子どもたちが身近にサッカーを楽しめる環境をつくれると感じます。
子ども育成への貢献 達成度20%

この場所で活動する中で、サッカーを楽しむ子どもたちは確実に増えてきました。しかし、子どもたち一人ひとりの目的に合わせた“選択肢”という面では、まだ工夫が必要だと感じています。
- 選択肢①:目的別のカテゴリー
たとえば、「もっと上手になりたい子」と、「友だちと楽しく体を動かしたい子」では、同じサッカーでも求める環境は違うでしょう。今後は、目的や成長段階に応じた“カテゴライズ(分類)”を行い、それぞれの子どもに合った環境を用意する必要があるかもしれません。
- 選択肢②:サッカー以外の体験
また、ここに集まる子どもたちは、みんなサッカーが大好きです。しかし見方を変えれば、「サッカーしか知らない」とも言えます。だからこそ今後は、サッカーアカデミーという枠を超え、スポーツアカデミーとしてさまざまな体験を提供していきたいと考えています。
サッカー以外のスポーツや、文化的な活動・体験にも触れる機会が増えれば、子どもたちの新しい興味や可能性を引き出すことにも繋がるはずです。
指導者への貢献 達成度5%

活動を続ける中で、「指導者が育つ環境をつくることの難しさ」を強く感じています。私が知る多くの指導者は、限られた時間の中で工夫を重ねながら現場に立っています。これは教員、会社員、地域指導者など、立場を問わず共通している課題です。
その現状を踏まえ、現在アイマでは、「指導者を育成する環境づくり」だけでなく、「指導者同士をつなげる環境づくり」へと少しずつ方向性を広げています。
具体的には、
- 指導者同士の情報共有
- 他競技との交流
- 勉強会
- 縁ば課題の共有
まずは繋がることで、現場での悩みやアイデアを共有し、地域に必要な課題を見つけていくことが大切だと考えています。
また、この地域では子どもたちの育成環境を支える指導者が不足しています。これは単純な人数不足だけではありません。
地域で子どもたちの健全な成長を支えていくためには、「どのような考え方で子どもと向き合うか」という指導理念も含め、地域全体で整えていく必要があると感じています。
アカデミーが果たすべきこと

今回、3つの「貢献」について整理しましたが、達成度はいずれもまだ高いとは言えません。
だからこそ、これからも地域の保護者の皆さまや指導者の方々の声に耳を傾けながら、本当の意味で地域に必要とされるアカデミーを目指していきたいと思います。
地域の子どもたちにとって、安心して集まり、成長できる場所をつくること。
そして、地域全体で子どもたちを育てていける環境を広げていくこと。
それが、私たちアカデミーが果たすべき役割だと考えています。