超スタンダードとは、私が勝手につくった言葉で「基本を最高レベルへ引き上げる」という意味が込められています。この基本はサッカーの戦術や技術、生活や振る舞いなど、個の成長につながるすべての事象を対象にしています。
超スタンダードは、常に自分へ問い考えることを求めます。練習中は脳内をフル回転させることを要求するため、心と身体が消費するエネルギーは増大します。だから、この習慣を持たない選手は疲労困憊します。最先端のフォルムや戦術だけを期待する選手には、超スタンダードはフィットしないかも知れません。なぜなら超スタンダードは、それらを表現するための土台づくりを優先するからです。
元々この超スタンダードを掲げ指導をしてきたわけではありません。さまざまな経験を通じ、いろんな指導者や選手と時間をともにして、この考えに行き着きました。だから超スタンダードは私の指導の基本理念であり、これからも、その先も変わることはないでしょう。
超スタンダードを継続することは、最後に大きな差をもたらしてくれます。「何を変えれるか、どこまで引き上げることができるか」この意思をもち努力する人へ、無二の財産を必ずもたらします。そんな数多くの成功者を間近に見てきました。