ヒントが見つかるアイリーグ

愛知県の公立高校教員が設立したアイリーグは、今年60チームの参加が見込まれている。このアイリーグには2つのカテゴリーがあり、各チームが参加カテゴリーを選択することができる。

アイリーグは協会や連盟が主催する類の公式戦ではなく、プライベートリーグとして運営されている。

2つのカテゴリー

2つのカテゴリー分類は分かりやすい。一つは育成リーグで、もう一つは普及リーグだ。

育成リーグは結果を重視する。そして、普及リーグは試合機会を得ることを重視し、柔軟なチーム編成が許されている。どちらのカテゴリーへ参加するかは各チームが選択できる。

企画

アイリーグと同じ名前のリーグもあるらしい。しかしそれは今のところ重要ではない。それよりもこのアイリーグを企画し設立したことを高く評価したい。

企画自体はシンプルで分かりやすく、参加障壁を感じることもない。各チームがカテゴリーを選択できるので、それぞれのニーズを満たしたり、抱える課題を解消する可能性も高いだろうと考えている。

アイリーグがもたらす効果については、また後日にインタビューで明らかにしてみたい。

参加数

アイリーグが立ち上がり3年が経った。そこでこれまでの参加チーム数を聞いてみた。

1年目 13チーム
2年目 35チーム(170%増)
3年目 54チーム(54%増)

三年で54チームの参加を集めたことに驚く。企画に魅力があるからこそチームが集まり、リーグの理念もきっと周知されているのだろう。増え続けるチーム数は、今年60を超すと見込まれている。

特徴

各カテゴリーの特徴を簡単に紹介しておく。

*このアイリーグへは各チームのいわゆるAチームとされる、最上位レベルのメンバーは参加していないらしい。

まずは育成リーグ。結果を重視し、しっかりとしたチーム編成のもと試合に臨む。試合は公式戦の雰囲気があり、見た目には公式のリーグ戦と大きな違いは感じられない。

そして普及リーグ。試合を行うメンバーは寄せ集めでも参加できる。OBに声をかけて人数を揃えるチームもあれば、顧問の先生が参加することもあるようだ。

もしかするとこの普及リーグには、今後の中学や高校の部活問題を改善するヒントがあるかもしれない。

新・高校サッカー

高校サッカーに新たに加わった、このアイリーグを大いに注目している。今後、どのようにアイリーグが発展していくかを追い、記事を書こうと思う。人口減少の中にあって、高校だけでなく小中学校のスポーツ環境にもヒントを与えるアイリーグになってくれることに期待したい。

奈良県出身|男三兄弟末っ子|中京大学出身|中高教員免許|1972.4.1.

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