「超スタンダード」これは私の選手育成理念。つまり、選手として、人として必要な「標準」を育成年代で身に付け、その標準を超える域へ達する準備をさせることを意味する。そして、この準備がなければ、その先の未来で成長する可能性は極めて低くなる。サッカー選手として、社会人として。
これは30年のコーチ人生で到達した結論だ。
現代、新しい戦術や指導方法は瞬時に手に入り、その意味を深掘りせずとも容易に語ることができるようになった。自分が時代遅れなのか、若い人たちが口にする用語を知らないこともある。そして、その意味を尋ねると、さらに知らない用語に圧倒されてしまう。
だから、超スタンダードでありたい。
重みのある言葉や教えは、生涯消えることはない。その単純かつシンプルな教えは、人の人生に大きな影響を与えてくれる。超スタンダードにこそ、自分を、そして人を育成するための重要な鍵が存在している。