コーチがベンチにいないサッカー大会。試合前の準備、試合中もハーフタイムもぜんぶ子どもだけの時間。近くにいて、いつも牽引してくれるコーチや大人の姿はそこにはない。だから、頼れるのは自分と仲間の二択という、とても分かりやすい構図が自然にできあがる。
ここでは必然的に自分に問う時間が生まれる。だから考える力は養われる。生み出されたプランの責任はすべて自分たちにあり、誰かのせいにしているようではチームは成り立たない。この状況を察しはじめた子どもたちは、とにかくよくしゃべる。コーチも保護者も口を揃えるように、子どもたちの声の量は、いつもよりはるかに多いと語ってくれる。
子どもだけのサッカー大会の風景は変わり映えしない。これまで多少の変更点はあったものの、それが理由で子どもたちの姿に変化があったわけではない。だけどコーチや保護者にはすこしだけ心境の変化がある。それは「普段の試合風景もこうあってほしい」と期待を寄せはじめていることだ。
愛知県岡崎市|サイレントリーグ
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