はじめの1は、ひと目で分かる上手い選手。おわりの1は、評価しづらく可能性の低い選手。そして、その間にいる8の選手たち。この8から将来活躍する人材が出てくる。とは言え、この8の選手たちを評価することは非常に困難である。それゆえに秘めた才能を開花させることなく、消えていく選手も多いと推測する。
この将来性の評価法則には自信がある。しかしながらなんの根拠もデータも示すことはできていない。言わば課題山積の評価法則でもある。
はじめの1は、才能に秀でていて、いかにも将来性ゆたかに見える。要はだれが見ても上手いと分かる選手。しかし、その多くは期待されたような活躍はできずに消えていく。おわりの1は、上手いかどうかでなく、そもそもサッカーに興味を示さない、あるいはサッカーに向かない性格の持ち主である。
8はどうだ?多数派の8の将来性は見落とされる傾向にある。なぜなら、8の選手は技術的にも知識的にも、評価する者にもの足らなさを感じさせるからだ。しかし、そんな8の選手でも一瞬その将来性を見せることがある。それは、技術や知識に束縛されない「ヒューリスティック」な判断をする時だ。この判断は一瞬しか現れず、評価者でさえ見逃してしまう。だから秘める将来性は見逃され、見た目に頼らざるを得なくなる。さらに困ったことに、当の本人もその判断について、説明することができないのである。
以上、すべては持論である。