まもなく新年度が始まる。この時期、新しい学年をスタートさせる中学生たちの姿は、なんとなくフワフワして見えるものだ。とはいうものの、今日の練習では左様な雰囲気は感じられなかった。ここへ来るのはサッカーを楽しむためであり、プラスの価値を見いだすためだという、彼らの意思が伝わってくる。これは過去2年間、ここへ通った上級生たちの切磋琢磨する姿を彼らが見てきたからだろう。
部活動でもクラブでもない、中学生のサッカー環境づくりはこれからも続けていく。とはいえ3年目を迎える今年は、何らかの結果を周囲に示す必要もあるだろう。その結果というのは、すべての人にとってわかりやすくシンプルな仕組みを提供することだ。そして忘れてはならないのは、その仕組みが地域の中学生すべてにオープンだということである。
これまでこの地域の中学生たちがトレアカで切磋琢磨してきた。そしてこれからこの場所をよりオープンにし、その仕組みを将来へ繋げる環境にしていきたい。令和7年度から中学サッカー部の地域移行が本格化する。地域が大きく変容するこの時期、行き先未定だった中学生のサッカー環境を一歩前進させたいと考ている。