県外の各強豪校に愛知県出身の選手が一定数いると聞かされた。これは高校サッカーの話である。
中学年代は愛知県のチームに所属し、中学卒業と同時に多くの選手が県外へ出ていくらしい。そして、その数にも耳を疑う。なんと約200〜300人が愛知県を出ていくというのである。しかも毎年。なんども念を押すように確認するも、返事は決まって「事実です」の一言だけ。
この事実、高校サッカー部が少ないから県外へ出ていくとは考えられない。数えてみると、昨年の高校サッカー選手権大会、愛知県予選へ出場したのは174校もあるからだ。もし、県外へ出ていく理由がこのチーム数の多さだとするなら、東京都や神奈川県でも似た現象が見られるだろう。だが他県においてこのような現象は確認されておらず、しかもこの現象は愛知県特有のものだと教えられた。
つまりは、県外の高校サッカー部にそれだけ大きな魅力が存在するのだろうか。それとも、愛知県の高校サッカー部が選ばれない、なにか見えない理由が存在するのだろうか。そしてこれは愛知県高校サッカーにとっての重要な課題なのか、それとも望ましい現象なのか。いちど検証してみる価値がありそうだ。