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高校サッカーアイリーグ批評

愛知県の公立高校教員が設立したアイリーグ。今年はなんと62チームが参加しているそうです。アイリーグには2つのカテゴリーがあり、参加チームはどちらのカテゴリーへ参加するかを選択できます。

アイリーグ批評

準公式戦と言えるこのアイリーグが今後さらに広まることを期待します。高校年代に合わせて中学年代でも展開すべき価値の高い企画です。

今回はこのアイリーグの視察と、設立者へのインタビューで感じた、2つのメリットを紹介します。

      • エラーが許される準公式戦
      • 前後半の試合

エラーが許される準公式戦

アイリーグは公式戦の程を保ちながらも、柔軟性はとても高いです。なので公式戦に似た心地よいプレッシャーを感じながら、選手・指導者ともに積極的なチャレンジが可能です。また、エラーもポジティブに捉えることができる雰囲気があるので、多くの成長が期待できます。

勝敗を意識できる環境

勝敗を意識できて、しかもプレッシャーがかかる試合だからこそ、選手のパフォーマンス評価は正しいものに近づきます。通常の練習試合で勝敗を意識できても、試合の強度や密度が高まらないことも多く、正しいパフォーマンス評価とは言えません。「練習試合ではいいんだけど…」と指導者が嘆く理由がここにあると思います。

ポジションを試す

公式のリーグ戦で選手に新しいポジションを与えるのは難しいです。新しいポジションで問題がなければいいですが、エラーなどの不具合による敗戦のダメージは大きいはずです。公式戦に近い雰囲気の中でポジションを試すことができるのは、個人やチームにとって大きなメリットです。

前後半の試合

前後半で完結する公式戦と同じなので、与えられた時間の中でいかに戦うかを考えます。だからこそ、いろんな成長が見込まれまれ、選手にも指導者にも価値のある試合です。

3本目以降がない(基本)

練習試合では前後半のあと、3本目4本目と試合が続くことが多いと思います。けっしてこの形式は否定しません。しかしこの場合、試合の強度や密度の低下を招き、集中の度合いも分散してしまう可能性があります。

80分で完結

前項に関連しますが、成長するためには決められた時間の中、いかにパフォーマンスを発揮できるかが重要だと考えます。3本目4本目と続いていくうちに、何となくの消化試合と感じるのは私だけではないでしょう。

結論

このアイリーグを高く評価します。そしてこのアイリーグを高校年代だけでなく、中学年代にも取り入れるべきだと思います。そうすることで選手たちの公式戦への参加機会は増え、いわゆる強豪校ではないチームにも成長のチャンスが生まれてくるはずです。

今年の参加チーム増加率は前年比+15%。参加チームが増え続けるアイリーグをこれからも応援していきたいと思います。

サッカーコーチ

奈良県出身|男三兄弟末っ子|中京大学出身|中高教員免許|1972.4.1.

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