サッカー選手の評価と将来性について1:8:1の法則を使って説明します。大きく3つのグループに分けられ、それぞれの特徴やどのように評価されるかを説明します。ここに書く内容は10歳から14歳までを対象にしています。
すべて持論です。
1:8:1の法則
次の順番で説明します。
最初の1→中間の8→最後の1
若い頃から評価される子は最初の1にいます。そして評価が難しい中間の8につづき、最後の1は殆ど評価されない子どもたちです。多くの将来性が中間の8に埋もれています。
最初の1を10人、中間の8を80人、最後の1を10人として説明します。
最初の10人
だれが見ても評価できるのが最初の10人のグループです。運動能力が高く技術に優れ、いわゆる「上手」と評価され、将来性ありとされる子どもたちです。
おおよそ9歳後半から14歳ぐらいにかけ高く評価されるものの、その後の成長や活躍は停滞してしまう傾向にあります。
中間の80人

ここに多くの才能は埋もれています。中間の80人は全体が標準的であるため、才能や将来性が見えにくいグループでもあります。評価する指導者を悩ませる、ちょっとした気になる部分があり、パフォーマンスが不安定なのも特徴的です。たとえば以下のような子どもたちです。
- 上手だけど身体が小さい
- 走力抜群でも技術に難あり
- 生意気で口答えが多い
80人すべてがこれに該当するわけではありません。しかし見た目が似たり寄ったりの標準的な中に小さな才能は埋もれやすく、見落とされるばかりか、未熟さへの指導の圧力によってその将来性は失われていきます。
最後の10人
最後の10人は評価しにくい10人です。サッカーはそこそこ上手でも、サッカーに向かない性格であったり、そもそもサッカーに興味がない子どもたちのグループです。
標準以上のパフォーマンスを見せる子も中にはいます。しかしいくら待っても前向きになれず、中学生になる時期にサッカーを辞める子も少なくありません。
まとめ

今回のこの法則は持論であることを最後にもう一度お伝えしておきます。またすべてのグループに才能が存在していることも十分に理解しています。その上で私の経験として自信をもって言えるのは、中間のグループに対しての個の評価は、より注意深くあってほしいということです。とくに思春期前の子どもたちの評価には注意が必要です。
この頃はまだ親から離れられない性格をもちながらも、身体が大きく成長するため心身にアンバランスが生じます。だから見る人にもの足らなさを感じさせ、それが理由でネガティブな印象を与えてしまうことも少なくありません。だから時間をかけて育てることや、成長には個人差があることを理解し、子どもたちを評価し育ててあげることを期待しています。